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【ソルフェージュ】"固定ド" は "階名" ではない:音名用法と階名用法の混同や誤認
普段から榎本の主張を聞いている方々にとっては、タイトルのような話題は「何を今更」という印象を受けることでしょう。しかしこのことを改めて書いておかねばならないのが現実の状況であることには納得していただけるでしょう。 即ち、 いわゆる "固定ド"...
Satoshi Enomoto
2024年10月9日読了時間: 4分
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【雑記】メロディもハーモニーもある音楽を、なぜ「メロディもハーモニーも無い音楽」と捉えてしまうのか
20世紀に入って調性が希薄化してきた音楽について、「我こそは音楽を知っているぞ」という顔で音楽を解説したがる人間が「メロディもハーモニーも無い音楽」などという表現を用いて評するという場面を時々目撃します。いや、そのような知ったかぶりの人間たちをさておいても、すっかり流布した...
Satoshi Enomoto
2024年9月27日読了時間: 5分
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【楽譜販売】『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード第2巻 短調による99の練習曲』
先日制作を始めたシリーズ『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード』の第2巻が完成しまして、販売も開始致しましたのでここで報告させていただきます。 榎本智史『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード 第2巻』(BOOTH)...
Satoshi Enomoto
2024年9月3日読了時間: 4分
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【ソルフェージュ・雑記】階名は「全ての調をハ長調/イ短調に移高する」考え方ではない:固定ド認識に由来する階名への誤解
階名によるソルフェージュ訓練の重要性を主張する時に、いわゆる固定ド(ドレミシラブルの音名用法)の主張者が階名に対する批判を述べてくれることがあります。ただその中には、階名認識者の側すらも前提にしていない観点を例に挙げて批判を展開するものもありまして、それについては階名側から...
Satoshi Enomoto
2024年9月1日読了時間: 5分
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【分析メモ】シェーンベルクが行った十二音音列の恣意的な操作と、それによって生み出される擬似的な機能和声
10/19のリサイタル に向けて、シェーンベルクとその周辺の作品を主に練習していて、耳が馴染んできたからか、より色々な要素が聴こえるようになってきたので共有しておきたいと思います。 シェーンベルクがおよそ10年に渡る長い沈黙を破り、十二音による作曲法を実践する形で書いた最...
Satoshi Enomoto
2024年8月26日読了時間: 3分
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【楽譜販売】『混声四部合唱のためのハーモニー・エチュード第1巻 長調による99の練習曲』:階名でザクザク歌う和声課題集
指導者たちの熱心な活動あっての成果か、階名を導入する合唱団がじわじわ増えているのを感じています。僕が所属する合唱団DIOや、伴奏を務めている横須賀国際合唱団なども階名によるソルフェージュ訓練を導入しています。 単旋律で歌える階名の教材としては既にコダーイの《333のソルフェ...
Satoshi Enomoto
2024年6月27日読了時間: 4分
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【雑記・音楽理論】音楽の要素の「何故」と「何」を考えること:ベルク《夜》を例に
音楽家、特にクラシックの演奏家たちが、自分の演奏する曲の楽譜に形式や和音記号を書き込んで「楽曲分析」や「和声分析」などと言っているのを見ることがあります。あるいは演奏会のMCで、楽曲がソナタ形式でできているだの、全音音階を使っているだのということをPRするのを見ることもあり...
Satoshi Enomoto
2024年4月4日読了時間: 3分
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【演奏企画告知】『私的演奏協会Vol.2:ベルク《ピアノソナタ》Op.1』【2024.4.27】
『私的演奏協会Vol.2:ベルク《ピアノソナタ》Op.1』 2024年4月27日(土) 14:00~ / 15:30~ 各回定員15席 要予約 各回所要時間:約1時間(休憩無し) 15分前開場 会場 空音舎(京急「雑色」駅より徒歩) 入場無料 投げ銭歓迎 予約申込メール...
Satoshi Enomoto
2024年4月3日読了時間: 3分
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【分析メモ】全音音階の構成音を全て鳴らした和音はドミナントの機能を担える
唐突な話題ですが、全音音階という音階があります。 皆様に親しみのある長旋法ドレミファソラティドと短旋法ラティドレミファソラなどは、簡略化すれば全音と半音の音程の順列で構成されています(実際には全音の種類、半音の種類でも区別あり)。全音音階はオクターヴ間を全音の音程だけで構成...
Satoshi Enomoto
2024年2月27日読了時間: 2分
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【楽譜販売】シェーンベルク《クリスマスの音楽》ヴァイオリン+ピアノ連弾版
メリークリスマス! とっくにBOOTHは更新していたのですが、先月の『早すぎるクリスマスコンサート』が終わってから色々と慌ただしく、記事として書くタイミングを逸していました。しかしこの編曲ばかりはどうしてもクリスマスには宣伝しなければならないと思いまして、どうにかこの記事を...
Satoshi Enomoto
2023年12月24日読了時間: 3分
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【雑記・分析メモ】山田耕筰《曼珠沙華》の跛行リズムにはテヌートが付いている
依頼されて山田耕筰の《曼珠沙華》(読みは「ひがんばな」)の伴奏をすることになっています。山田耕筰の歌曲の中では有名な曲の一つですから、もちろん曲の存在は知っていますし、大学1年生の時にアンサンブルの授業で譜読みだけした記憶があります。...
Satoshi Enomoto
2023年10月20日読了時間: 2分
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【録画配信】シェーンベルク《ピアノのための組曲》Op.25
9月9日に行いました『公開試演会:シェーンベルク《ピアノのための組曲》Op.25』の通奏2回分の録画を公開します! 実際の場では弾いて喋ってを繰り返し、最後に通して演奏したのですが、録画したのは最後の通しだけです。全て録ることも不可能ではなかったのですが、動画の時間も長くフ...
Satoshi Enomoto
2023年9月13日読了時間: 4分
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【感想】櫻井元希『旋法とヘクサコルド』ワークショップ:便利な方を選んで失ったもの
ヘクサコルドというものに興味を持ったのは、実のところ、ここ1, 2年のことです。やはりきっかけはコダーイラボで西洋音楽史を担当することになったので普段自分があまり意識を向けていない分野も総浚いで勉強し直したことでしょうか。...
Satoshi Enomoto
2023年9月1日読了時間: 7分
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【名曲紹介】モーツァルト《アダージョ ロ短調》KV540:天才の陰鬱と深淵
モーツァルトのピアノ作品と聞くと、多く思い浮かべるのは天才の筆致で書かれた軽やかで明快な音楽でしょうか。クラシックに馴染みの薄い方々でもなんとなくイメージする通り、音楽のアイデアを次から次へと考え出せるような人ではあったでしょうから、そのイメージが間違っているわけではないと...
Satoshi Enomoto
2023年5月2日読了時間: 7分
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【分析メモ】半音階の表現力
半音ずつ上行する/下行するという半音階進行は、西洋音楽史上の音楽表現において強烈な効果を何度も発揮してきました。一般にクラシックの聴衆が半音階を耳にする機会は、半音階が特に多用されるようになった19世紀ロマン派の音楽においてのものが多いでしょう。その時代にまで来ると半音階は...
Satoshi Enomoto
2023年3月29日読了時間: 7分
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