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【名曲紹介】瀧廉太郎《組歌『四季』》:日本風・実験的カンタータ?
瀧廉太郎のピアノ作品についての記事をかなり前に書きました。僕自身がピアノ弾きである分、ピアノ作品にどうしても愛着があるのですが、瀧廉太郎の創作活動は専ら声楽作品が主軸であったというのが現実です。 そのうちのいくつかは学校の教科書にも載っていて、音楽を専門的に学んだことがない...
Satoshi Enomoto
2021年10月1日読了時間: 7分
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【音楽史・雑記】映画『Berlin – Die Sinfonie der Großstadt』:1927年のベルリンの風景
僕のレトロ好きは度々公言している通りですが、YouTubeで古い映像や映画を観ることも趣味の一つに入ります。学生時代には『カリガリ博士』や『ドクトル・マブゼ』などの表現主義映画をよく観たものです。 最近、古い映像を補正・着色して公開しているチャンネルを見つけまして即座に登録...
Satoshi Enomoto
2021年8月31日読了時間: 10分
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【告知】コダーイ研究所 Online Labo 2021年度:受講者募集
コダーイ(Kodály Zoltán, 1882-1967)といえば、バルトークと並ぶ近代ハンガリーの最も重要な作曲家です。ハンガリーのバルトークを民俗音楽研究に導いた張本人であり、音楽の他に言語学と哲学も修めているという地味に凄い人だったりします。どうしても作曲家としては...
Satoshi Enomoto
2021年8月3日読了時間: 6分
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【雑記】レッスン観を整理した話:未来の仲間を増やすこと
昨日の時点で神奈川県内のCovid-19の1日の新規感染者数は1,000人を超えました。ようやく最近伴奏の仕事が少しずつ軌道に乗り始めたと思っていたところなのですが、またオンラインレッスン中心に戻るような事態も考えねばと感じます。...
Satoshi Enomoto
2021年7月29日読了時間: 4分
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【名曲紹介】サティ《星たちの息子》:四度堆積和音の神秘的な響き
クラシック音楽の作曲家で変人と呼ばれる人は割合多いのですが、中でも「異端児」の名で呼ばれた作曲家と聞いて真っ先に思い浮かぶのはサティ(Erik Satie, 1866-1925)でしょうか。 フランスのオンフルールに生まれ、幼少のうちに一家でパリへ移住します。既に音楽には興...
Satoshi Enomoto
2021年7月15日読了時間: 6分
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【雑記】レトロ趣味の話:古いけれども新しいもの
19世紀末から20世紀前半の音楽が好きであることを普段から公言しています。かの時代は、色々な作曲家たちがそれぞれ様々に、自らの信じる "新しい音楽" を模索した時代でありまして、その試行錯誤が非常に面白いと思っているのであります。 確かにその近辺の時代が個人的には所謂...
Satoshi Enomoto
2021年6月16日読了時間: 4分
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【音楽史】『私的演奏協会』が可能にしたもの
1918年、オーストリア革命によってオーストリア=ハンガリー帝国は崩壊し、オーストリア第一共和国が成立しました。ハンガリーは分離され、その他の地域も失うとともに生産力・経済力まで大きく削がれてしまったオーストリアでは日々貨幣価値が下落していき、インフレーションへと繋がってい...
Satoshi Enomoto
2021年5月27日読了時間: 5分
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【音楽理論・音楽史】"無調" という言葉の意味
一般に、調性のシステムに基づかずに作られている音楽を "無調(音楽)" と呼びます。最広義には長調 / 短調によらない旋法性の音楽まで含むようですが、大抵の場合は調性を特徴づける音階や和音が機能せず、それぞれのピッチクラスにおいて主音などの区別が希薄な状態を指して言われます...
Satoshi Enomoto
2021年5月24日読了時間: 4分
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【音楽史・雑記】ムジクスとカントル:音楽を"理解"しようとすること
「音楽は音を楽しむものであって "音学" ではない!」という、上手いこと言ったような言葉が時々見られます。いきなり揚げ足を取るようで悪いのですが、"音楽" の語源は別に「音を楽しむ」からではないですね。「楽」という字も音楽のことを指します。...
Satoshi Enomoto
2021年4月21日読了時間: 4分
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【雑記】"現代音楽"嫌悪の逸話を見て
現代音楽ばかりの演奏に辟易した演奏家が演奏業を辞めた…という逸話の信憑性はさておき、確かにクラシックの演奏家や聴衆の中に、所謂 "現代音楽" と呼ばれる音楽に拒否反応を起こす人は一定数いらっしゃることでしょう。その存在自体はこれまでに何度も遭遇してきましたし、先述の逸話が上...
Satoshi Enomoto
2021年4月8日読了時間: 6分
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【雑記】未知に触れる面白さを伝えること
松平敬さんの記事『「分からない」は素晴らしい』に、僕は賛同の立場です。一度味をしめてしまえば、未知のものに触れることは以後楽しいこととして感じられるでしょう。新しい世界が拓かれるということは、人によっては少しの痛みを伴うかもしれませんが、トータルでは快感の方向であると信じて...
Satoshi Enomoto
2021年3月31日読了時間: 4分
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【雑記】タイムマシンの操縦をするつもりは無い
クラシックの演奏家も決して一枚岩というわけではなく、実際には様々な考え方や姿勢で演奏に取り組んでいるものです。今回はその事に絡んだ話なのですが、決して反対勢力を批難するつもりではなく、僕個人の姿勢の表明にすぎないことを予め注記しておきます。...
Satoshi Enomoto
2021年3月28日読了時間: 4分
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【名曲紹介】オペラ作曲家ヴェルディのピアノ曲
ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813~1901)と言えば、イタリアを代表するオペラ作曲家の一人です。オペラ自体がイタリア音楽の主産業、みたいな節もありますが、その中でも上位に食い込む人気ぶりでしょう。《ナブッコ》《仮面舞踏会》《ドン・カルロ》《ア...
Satoshi Enomoto
2021年2月16日読了時間: 4分
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【名曲紹介】瀧廉太郎の2つのピアノ曲
瀧廉太郎(1879~1903)の名前は、特に音楽を趣味としているわけでない人でさえも聞いたことがあるでしょう。というか、中学校の音楽で《荒城の月》か《花》のどちらかを歌ったであろう人が殆どであると思いますし、または《箱根八里》を聴く機会もあったかもしれません。ただ、実際に一...
Satoshi Enomoto
2020年8月27日読了時間: 4分
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【名曲紹介】チェルニー《ピアノソナタ第1番》:エチュードだけじゃない、ベートーヴェンの後継者
「チェルニー」の名を聞けば、ピアノを習った経験のある方々は揃ってあの苦行のようなエチュードを思い起こすでしょう。 30番練習曲集(30曲から成る《技巧練習曲》Op.849)から始めて、それが終わったら40番練習曲(40曲から成る《速度教本》Op.299)、そしてそれが終わっ...
Satoshi Enomoto
2020年8月14日読了時間: 7分
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