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【分析メモ】半音階の表現力
半音ずつ上行する/下行するという半音階進行は、西洋音楽史上の音楽表現において強烈な効果を何度も発揮してきました。一般にクラシックの聴衆が半音階を耳にする機会は、半音階が特に多用されるようになった19世紀ロマン派の音楽においてのものが多いでしょう。その時代にまで来ると半音階は...
Satoshi Enomoto
2023年3月29日読了時間: 7分
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【分析メモ】バロック時代の不協和音程の表現力:調和を超えて人間の表現へ
モンテヴェルディ(1567-1643)は生没年を見てもわかる通り、ルネサンス時代とバロック時代に跨がる位置にいる作曲家です。ルネサンス時代後期におけるマドリガルと、バロック時代初期におけるオペラを両方とも創作しました。 元々仕えていたマントヴァから暇を出されてしまったモンテ...
Satoshi Enomoto
2023年3月17日読了時間: 8分
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【分析メモ】ラッパを使わずにラッパが鳴る音楽【カリッシミ、ヘンデル】
管弦楽法は習わなかった上に詳しくないという有様でこのタイプの話題を書くことは気が引けるのですが、意識してみると面白い観点ではあると思うので書きたいと思います。 基音に対してその整数倍の周波数をもつ音のことを倍音と言います。その倍音の周波数が基音の周波数のn倍になる時、その倍...
Satoshi Enomoto
2023年3月16日読了時間: 5分
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【雑記】体質の変化とピアノ椅子の高さ
ここ半年ほど、自分のピアノの演奏が妙に安定感を失っているという悩みがあります。 このようなことは今までに殆ど無かったほどであり、強いて言うならば大学の最初の方でピアノを弾く体勢を大きく変える直前が次点にくる程度です。正直その時よりも悪いと感じます。...
Satoshi Enomoto
2023年3月15日読了時間: 2分
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【分析メモ】シェーンベルクの十二音による作曲法は「十二音を順序を決めて均等に使用する」ものであるか?①【《5つのピアノ曲》Op.23よりワルツ】
巷ではいわゆる"十二音技法"について、「十二音を順序を決めて均等に使用する(そのことによって調性を破壊する)」と説明されることが多いようです。 一口に"十二音音楽"と言いましても、新ヴィーン楽派の中でさえシェーンベルク、ヴェーベルン、ベルクの十二音の運用への意識はそれぞれ異...
Satoshi Enomoto
2023年3月14日読了時間: 4分
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【分析メモ】言葉を反復することによる強調表現【カリッシミ、ヘンデル】
「大事なことなので2回言いました」という文言があります。一方で、僕はあまり聞いたことがないのですが「大事なことなので一度しか言いません」という文言もあるそうです。どうでもいいことは大抵一度言って終わりなのですから、大事なことを同じ扱いにしてはいけないだろうと思いますし、僕は...
Satoshi Enomoto
2023年3月13日読了時間: 3分
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【感想】『Lutherヒロシ市村 生配信 Studio Live Vol.3』
3/12の夕方から行われたLutherヒロシ市村先生の配信ライヴを観ましたので、その感想を書いていきたいと思います。 オープニングはピアノの伊藤那実さんのソロによる、森雄太さんのピアノソロ小品《三元豚のねぎ塩豚カルビ弁当(麦飯)に寄す》でした。タイトルが未だに覚えられません...
Satoshi Enomoto
2023年3月13日読了時間: 4分
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【名曲紹介】カリッシミ《イェフタ》:オラトリオの成立と、共に嘆く合唱
4/8にパルテノン多摩にて公演予定のバロック音楽を集めたコンサート『バロック=ドラマティック』は今や2ヶ月後に迫りました。バロック時代を彩る様々な作品集を前半に、カリッシミのオラトリオ《イェフタ》を後半に演奏します。 それぞれの作品ごとに一つの長い解説が書けてしまうほどの濃...
Satoshi Enomoto
2023年2月8日読了時間: 6分
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【雑記】決まった音楽を再現しようとするとドツボに嵌まる?
ここ数日珍しく落ち込んでいます。というのも、久々に音楽で大転倒をやらかしたことを引き摺っていました。 昨年末の地獄のような本番ラッシュを終え、新年からは少し余裕をもって演奏に取り組めるぞ!と思っていたのです。実際に充分な時間も確保できましたし、練習自体も捗っていたと言ってよ...
Satoshi Enomoto
2023年1月19日読了時間: 3分
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【雑記】J.S.バッハ愛憎諸々
ピアノ弾きの中にはJ.S.バッハの音楽を「退屈」であると感じる人も存在するようです。このことは決して非難されるべきことではないと思いますし、それどころかその事情を僕はある程度理解できる気がします。 というのも、僕自身も長らくバッハの音楽のどこが面白いのかをわからずにいたので...
Satoshi Enomoto
2023年1月12日読了時間: 5分
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【演奏会告知】『バロック=ドラマティック/カリッシミ《イェフタ》』:本当は熱いバロック音楽【2023年4月8日(土)】
2022年の一般公開のコンサートは全て終演致しました。足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。 既に2023年のコンサート開催情報もいくつか公開を始めておりますが、中でも4月には特に大きな自主企画公演を行うことになりましたので、この記事ではそれについて書かせ...
Satoshi Enomoto
2022年12月31日読了時間: 5分
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【感想】大井駿『協奏曲との邂逅』:立体的・多層的な音楽作りのために
2022年12月27日の夜は新宿ガルバホールにて、指揮者・ピアニストである大井駿さんのコンサート『協奏曲との邂逅 ~管弦楽のない協奏曲~』を聴いてきました。音楽史研究や楽曲分析による演奏解釈を武器とする大井さんのトーク付きコンサートとなったら行かないわけにはいきません。僕も...
Satoshi Enomoto
2022年12月30日読了時間: 5分
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【雑記】音楽家が「難解」だと思い込んでいる音楽を、聴衆はあっさりと受容するかもしれない:聴衆の受容力を信じるということ
常日頃から、はたして知名度の高い作品や軽くて親しみやすそうな作品ばかりを優先して演奏することによって、本当に聴衆はそこを取っ掛かりにしてよりマイナーな作品や複雑な作品にまでリーチしてくれるのだろうか?という疑問を持っています。...
Satoshi Enomoto
2022年12月19日読了時間: 5分
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【雑記】"選曲"は作品への批評を含むかもしれない
伴奏の依頼でもない限り、僕が演奏するプログラムは殆ど僕自身で決めています。実のところリクエストなんかもほぼ受けていないですし、これからも滅多に受けることは無いでしょう。 あくまでも、自分が弾きたい"曲"、もっと言えば自分が弾きたい"コンサート・プログラム"を演奏するためにや...
Satoshi Enomoto
2022年12月18日読了時間: 4分
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【音楽史】同じ詩で別の歌曲を作ること:同詩異曲の楽しみ
歌モノを制作する際に、曲より先に歌詞が作られているものを「詞先」、歌詞より先に曲が作られているものを「曲先」と呼んだりします。 クラシック音楽の場合、恐らく9割9分くらいの作品が「詞先」に該当するでしょう。歌詞とは書きましたが、主にそれらは作曲されることを前提とはしない「詩...
Satoshi Enomoto
2022年12月17日読了時間: 7分
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