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【メモ】ラヴェル《水の戯れ》のペトルーシュカ和音(?)
俗に「ペトルーシュカ和音」と呼ばれる構成をもつ和音があります。ストラヴィンスキーのバレエ『ペトルーシュカ』に登場し、特にそのピアノ編曲《ペトルーシュカからの3楽章》の最後に打ち鳴らされる衝撃的な不協和音として知られています。...
Satoshi Enomoto
3月14日読了時間: 4分
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【雑記】SNSに演奏を載せたら既存音源の著作権侵害を申し立てられた
昨今は演奏会の広報もすっかりSNS流行りでして、確かにその拡散力自体にはそれなりの効果はあるように感じます。演奏の動画を投稿したり、あるいは演奏配信をしたりといったこともできますから、その演奏者がどのような演奏をしてくれるかが予めわかるという点は聴衆にとっても利点でしょう。...
Satoshi Enomoto
3月13日読了時間: 5分
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【感想】ウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラ神奈川公演
2025年3月2日、戦火をくぐって来日したウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラの神奈川公演を聴いてきました。ウクライナから40時間の旅路であったと聞きました。 プログラム リセンコ 《タラス・ブーリバ》序曲 ヘオルヒー・マイボロダ 《フツル狂詩曲》 ドヴォジャーク...
Satoshi Enomoto
3月9日読了時間: 5分
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【雑記】テーマやコンセプトを設定したコンサートは「重い」と思われるのか?
日頃から僕の自主企画のコンサートに足を運んでくださっている皆様はご存じの通り、コンサートのテーマを設定してからそれに見合う選曲をしてプログラム構成や解説を組んでいます。 作品の一つ一つを弾いて聴かせるというよりは、コンサート全体を通して聴くことによって考えたり感じたりでき...
Satoshi Enomoto
2月19日読了時間: 4分
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【雑記・愚痴】楽譜の誤植から体験した相対化の蔓延
いきなりですが、譜例を用意しました。これはImslpからダウンロードしたチャイコフスキーの『四季』Op.37aの中の6月《舟歌》の一部です。シャーマー社の古いものですね。 紫でマーキングした箇所は誤植です。♯が付いてEisになっていますが、正確にはこの音はEであり、♯は誤...
Satoshi Enomoto
2月15日読了時間: 4分
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【メモ】ラヴェルのピアノ作品の低音域問題
僕は学生時代にはラヴェル作品を《マ・メール・ロワ》しか弾いておらず、そもそもフランスものを比較的避けてきていました。例外はフランクとドビュッシーとサティの有名どころ程度のものです。ようやく最近になって一念発起してラヴェルの《ソナチネ》を弾いてみたら意外と楽しかったもので、引...
Satoshi Enomoto
2月14日読了時間: 5分
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【雑記・音楽理論】音楽上で0から数えないということ(数えることもあるけれど)
X上で「音階や拍節を0から数えるべきである」という主張が流れてきました。 この意見を読んでまず自分の感覚と照らし合わせたところでは「到底合うものではない」という感想が湧いたわけですが、この時点では明確な理由が説明できるわけではなかったので、自分が何を感じたのかを省みてみま...
Satoshi Enomoto
1月4日読了時間: 5分
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【音楽史】2025年にメモリアルイヤーを迎える作曲家
年が変わりましたが喪中ですので新年のご挨拶は差し控えさせていただきます。今年もどうぞよろしくお願いします。 普段から音楽関連のメモリアルイヤーを気にしながら選曲をしている節がありまして、企画の度に一々調べたりもしていたのですが、年始の時点で一通り調べて手元にまとめておけば...
Satoshi Enomoto
1月2日読了時間: 5分
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【雑記】2024年の振り返り
すっかり忙しさや疲労にかまけてブログ記事の更新をほったらかしにしていました。気が付けば年末です。「気が付けば」などと言いつつも、正直な体感としては2024年はいつにも増して長く感じられました。それは音楽や公演の充実度という要因のみならず、日常生活上の事件も多々あったからであ...
Satoshi Enomoto
2024年12月31日読了時間: 6分
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【雑記】音大でもコードネームの読み方は習う:知らないことはこれから学ぶしかない
これまでに侃々諤々の言い合いが始まる話題の発端は主にX(旧Twitter)であることが多かったように思いますが、僕の認知するところでは此度の「音大はコードネームを教えない」という根も葉も無い話題が出てきたのはThreadsにおいてであったと思います。しかも音大出身ではないポ...
Satoshi Enomoto
2024年11月17日読了時間: 9分
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【ソルフェージュ】"固定ド" は "階名" ではない:音名用法と階名用法の混同や誤認
普段から榎本の主張を聞いている方々にとっては、タイトルのような話題は「何を今更」という印象を受けることでしょう。しかしこのことを改めて書いておかねばならないのが現実の状況であることには納得していただけるでしょう。 即ち、 いわゆる "固定ド"...
Satoshi Enomoto
2024年10月9日読了時間: 4分
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【雑記】メロディもハーモニーもある音楽を、なぜ「メロディもハーモニーも無い音楽」と捉えてしまうのか
20世紀に入って調性が希薄化してきた音楽について、「我こそは音楽を知っているぞ」という顔で音楽を解説したがる人間が「メロディもハーモニーも無い音楽」などという表現を用いて評するという場面を時々目撃します。いや、そのような知ったかぶりの人間たちをさておいても、すっかり流布した...
Satoshi Enomoto
2024年9月27日読了時間: 5分
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【雑記】作曲家や作品という情報を暗記しようとするよりも、まずは音楽を聴いてほしい
お手元に中学校や高校の音楽の教科書がある方は読んでみていただきたいのですが、ある程度クラシック音楽の鑑賞教材が載っていると思われます。どのような楽曲を学校で鑑賞したかは人それぞれでしょうが、何か強く印象に残っている曲があるかもしれませんし、またあるいは何も印象に残っていない...
Satoshi Enomoto
2024年9月7日読了時間: 5分
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【ソルフェージュ・雑記】階名は「全ての調をハ長調/イ短調に移高する」考え方ではない:固定ド認識に由来する階名への誤解
階名によるソルフェージュ訓練の重要性を主張する時に、いわゆる固定ド(ドレミシラブルの音名用法)の主張者が階名に対する批判を述べてくれることがあります。ただその中には、階名認識者の側すらも前提にしていない観点を例に挙げて批判を展開するものもありまして、それについては階名側から...
Satoshi Enomoto
2024年9月1日読了時間: 5分
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【分析メモ】シェーンベルクが行った十二音音列の恣意的な操作と、それによって生み出される擬似的な機能和声
10/19のリサイタル に向けて、シェーンベルクとその周辺の作品を主に練習していて、耳が馴染んできたからか、より色々な要素が聴こえるようになってきたので共有しておきたいと思います。 シェーンベルクがおよそ10年に渡る長い沈黙を破り、十二音による作曲法を実践する形で書いた最...
Satoshi Enomoto
2024年8月26日読了時間: 3分
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